ボランティア体験談|NPO法人タッチインピース

touch in pease

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ボランティア体験談

被爆者ホーム広島やすらぎ園でのタッチケア 柏原潤子

8月28日に広島の活動に参加させていただきました。
今回はとても久し振りの参加で、やっと参加出来るという喜びと、ちょっとした緊張と共に原爆被害者養護ホーム やすらぎ園に向かいました。やすらぎ園はいつも穏やかな空気に包まれています。職員の皆さまの温かさが伝わってきます。
飛び飛びの参加、しかも2日間の活動のうち1日だけ参加の私でも、タッチインピースの皆さんは温かく迎え入れてくださいます。そんな皆さんと共に居ると次第に緊張も解けていきます。みんなで手を繋ぎ心を合わせた後、それぞれが各お部屋でケアをスタート。
足が冷えておられる方、痛みを感じておられる方、むくみのある方、そして 調子いいよ どこも痛くないよ~ とおっしゃる方…。
お話を聞き、精油を選び、エネルギーを感じながら、必要と思われる箇所に手を当て、ケアをしていきます。この時間が少しでも心地よい時間になるよう、そしてこれから先の人生が安心と喜びに包まれているよう、祈りつつタッチします。
精油は希釈して塗布する場合もありますし、香りだけを使う場合もあります。ご高齢ということも考え、精油はほんの少ししか使いませんが、その時々で何らかの動きをもたらせてくれる力強い存在。植物の力は素晴らしいです。
8月は原爆そして戦争に関連するニュースを多く耳にします。戦争を体験された方が少なくなっていく今、私たちが平和への思いをしっかりと受け継いでいかないと…という思いをその度に強くします。
そんな思いの中で訪れた今回の広島。久し振りの参加ということもあるのでしょうが、入居者の方が多く入れ替わっておられる現実にもショックを受け、とにかく今日、こうして共に過ごせる時間を大切にしたい と思いました。また次に当たり前のようにお会い出来るとは限らない。だからこそ1回1回の出会いを大切にしたいと改めて思いました。
聞かせていただいた原爆のお話。戦後のお話。
どんなお気持ちで生きてこられたか。そのお言葉、そのお声から伝わる感情。またお話をしなくても手から伝わるものもたくさんあります。
そのご経験は私の想像をはるかに超えていて、私が受け取れているのは極々一部なのでしょうけれど、それでも少しでもたくさんのものを受け取りたいと思い、五感とハートをフル稼働します。大切に受け取り、平和を強く 強く 願う気持ちを自分の細胞に刻んでおきたいと思います。こうやって受け取れる時間も永遠ではありませんから、出来るだけ多くの方に、今、受け取っていただきたいとも思います。ケアさせていただくと言っても出来ることはほんの少し。逆にいただいているものの方がずっとずっと多いです。
広島でのケアは、私たちの中にもある戦争体験の集合意識のようなものが癒されていくような…
そんなセルフケアのような感覚もあります。こんな風に私たちの世代に伝えてくださる方が生きていてくださることが、本当にありがたい。強く、強く、生きてきてくださったことが本当にありがたいです。
そして、今私がここに繋がらせて頂いていることもとてもありがたく思います。
このような機会を与えてくださっているやすらぎ園の皆さま、タッチインピース、ご一緒させて頂いているパワフルで愛に溢れている仲間たちに心より感謝します。

沖縄・球美の里・福島子ども保養プロジェクトでのタッチケア 小林芳子

島に入った瞬間、本当にあたたかく、やわらかくすぅ~っとなじんでいく様な安心できる気持ちになりました。さらに、スタッフさん、ボランティアさん、島のみなさん全員がしっかり大きく受け止めていらっしゃる様子がとても印象的でした。

保養に来られたのはお母さん13人、子ども24人でみんなで37人でした。みなさん本当にキラキラ元気いっぱいでした。また、これはハプチョンの原爆被爆者の養護施設でも同じように感じたにですが、心の底から湧き出るような強さと優しさが滲み出ておられました。 過去の恐怖、現実に在る不安と向き合い乗り越えようとされておられるからこそなのだろうか、と思いました。

個人セッションはお母さん中心にさせていただきました。 肩甲骨辺りや腰が冷えている方が多いのが気になりました。サイプレスのブレンドオイル、リリースが役にたちました。球美の里では、日常も共に過ごす時間が長く、普段からのコミュニケーションで深められたつながりもあってか、とても反応がはやく、開いてくださっているのがよく伝わりました。

また、ワークショップで「ベビータッチケア」と「お母さんの子どものヘッドトリートメント」を行いました。「ベビータッチケア」では、普段お風呂やおむつ替えなどで子どもの身体をご覧になっているとは思うのですが、さらにしっかり向かい合って「どこが固くてどこが柔らかいか?どこが温かくてどこが冷たいか?」を感じていただくよい機会になったらと思いました。実際、お母さんに触れられている子どもたちは気持ちよさそうで、ウトウト眠る子もおられました。そして、「ヘッドトリートメント」。お天気もよく、ベランダで行いました。子どもの手は温かくやわらかいので、お母さんたちにもリラックスしていただけているようでした。

今回は母子が少なかったようで小学5年生の男の子たちも3人参加されていました。最初はタッチケアに対して抵抗があったみたいですが、時間が経ち、ここでもまた日常のコミュニケーションのおかげでつなりを感じどんどん積極的にケアのリクエストをしてくれるようになりました。また、ワークショップでもモデルとして参加してくれたりと、スキンシップを図ることでゆるんでいく様子がうかがえました。

最初、球美の里へ訪れるまでのお話をすると、私は経験、知識ともにまだまだの状態で1人で挑むことにすごく肩に力が入りまくっていました。でも、みなさんとお会いして「ただ素直に誠実に愛をもって感じることを大切にしよう!」と思えました。本当に本当にありがとうございます! 世界が愛で満たされ、みーんながへいわで穏やかに暮らせますよう心から祈ります。

カンボジアでのHIV感染孤児を対象にしたタッチケア 高田香代子

11月12日から19日の日程で参加してきました。
昨年の10月から一年ぶりのカンボジアです。空港に着いたらただいまって感じました。 残念ながらこの一年で会うのを楽しみにしていた女の子二人が命を終えていました。短い日数のうえ、一日一日の出会いがとても大切な時間になるのがNHCCでの活動。できるだけ沢山の子供たちに触れることを個人的な目標にしました。また、子供たちに触れる際により良いケアがどうしたらできるのかなという思いからHIVのことに関してもう一度調べてみることにしました。

T細胞、マクロファージ、樹状細胞などに選択的に感染。感染した細胞を破壊しながら増殖する。さて、私たちは医者ではありませんのでどのような健康へのお手伝いができるでしょうか。先に上げた細胞は骨髄で生まれ胸腺で成熟リンパ球へと分化していくそうです。また理化学研究所の研究では腸内細菌がつくる酪酸が体内に取り込まれて免疫系に作用し免疫細胞を増やす働きがある事を明らかにしたとのこと。

脾臓にはマクロファージなどの免疫細胞が待機して古くなった赤血球を貪食してくれている。それは静脈洞を介して選別されている。貪食され、分解された古い赤血球の鉄分は骨髄に送られ新しい赤血球の材料となる。私はタッチというシンプルな方法で胸腺や腸、脾臓を勇気づけることができたらいいなという意図を持つことにしました。

さて、やはり一日一日が濃くあっという間に過ぎていきます。私たちが用意したセラピーはタッチケアと音楽とアートでした。子供たちは興味のあるものはもちろんのこと、アートもしたいしマッサージも受けたい!楽器にも触ってみたい!午前午後のセラピーの時間が終わったあとは台風や洪水が過ぎた後のような(散らかり具合も、心理的にも)状態になるほどの子供たちのエネルギーの放出の場になりました。 セラピストのタフさを試されます。

その放出エネルギーの勢いはあるものの、子供たちひとりひとりに向き合ってみると、内側で抱えている個人的な問題もあるように感じました。それは、組織の硬さとして知覚できます。元気な子でも優しいタッチで信頼関係が生まれると途端に静かにその感触を受け入れ、硬い組織がゆるんでいくのをじっと感じているようにみえました。

興味深い経験もさせていただきました。アートセラピーとしてタッチケアの前後に描く絵や使う色の変化をまのあたりにしました。アートによる心身のリリースのダイナミックさに個人的に興奮しました。タッチケアとの相乗効果はこれからもさらに洗練していくといいなと心から思いました。そして楽器と歌声による耳からの癒し。クラニオバイオの視点から申しますと、耳の奥には側頭骨錐体にラッピングされた小脳テントが広がっています。優しい音のバイブレーションは緊張した膜にとってここちよいゆるみの誘導になったのではないかなと想像しています。

このようにふりかえると、とても沢山のチャレンジを私たちセラピストも体験させていただいたんだなと子供たちへの感謝がわいてきます。 これからも子供たちの健康が少しでも長続きすることを心から願っています。自分の出来ることでの社会との関わりをくださったタッチインピースのみなさんありがとうございました。

韓国ハプチョン/広島で被爆した韓国籍の方々のコミュニティでのタッチケア 小笠原有佳子

私は 2 年前の初回、去年の参加、そして今回は 3 回目の参加でした。今回まず 感じたことは、施設側のスタッフや入所者の方と我々タッチインピースとの距離が近くなっているということです。久々に会ったハルモニ、ハラボシとの再会は『待っていたよ!』と『会いたかったよ!』と思わず手が伸びて握手するような懐かしい感じでした。

今回も言葉はカタコトでのコミュニケーションでしたが、挨拶するときにマッサージの単語とジェスチャーで『あぁまた日本からマッサージをしに来てくれたんだ』と理解してもらえたように思いました。 

前回、前々回と同じく腰や膝、肩などに痛みがある方、また足が冷えている方が印象的でした。氷のうにお湯を入れて足や腰、膝などを温めることが多かったです。 今回特に気づかされたのは、大切なのは施術時間でもテクニックでもどのような精油を使ったのかではなく、自分の目の前にいる方にどれだけ心を込めて、だけど邪魔はせずに、身体に手をあてて共にそこにいれる事ができるか、とゆうことなんだなぁと。これは身を委ねてもらえる信頼関係があってこその結果です。そのためにどうしたらよいか、常にアンテナをはって施術していきたいなぁと思いました。

スタッフの方々からは、カルテの名前と部屋番号を照合してもらうお手伝いをしていただいたり、タッチケアをすることを任せて貰い、その場で伸び伸び個人が活動できるようにサポートしていただいたように感じました。とてもありがたいことです。これも信頼関係があってこそ! 

そしてさらにうれしいことに、施術以外の場所でもちゃくちゃくと絆が深まっ ていました。入所者の家族の方たちとたまたま再会した時。施設の食堂であれ これ食べさせてくれた調理場のアジュンマ。ハプチョンの常宿の社長さんとの 会話の時間。いつもミーティングしているカフェのおじさん。お土産には必ず 買う美味しいどらやき屋のご夫婦。ほっとするやさしいうどんを作るご夫婦。 銭湯で毎回会うおばちゃん達。。。。 継続は力なり。 沢山の方々のサポートとタッチインピースの仲間がこの活動を続けてくれたことが土台となり、道となり、、、築かれたこと。

福祉会館の方々やハプチョンの街の方々との繋がりが広がり深くなってゆきます。ひとりひとりの力は小さ いけれど、力が集まれば強くなる。長く続けていきたいなぁと改めて思いました。参加させていただきありがとうございました。カムサハムニダ!

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